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東京総合車両センター・・・夏休みフェア2010 見学記 [鉄道写真撮影記]

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2010.08.28
東京総合車両センター
夏休みフェア2010 見学
  

先週土曜日は夏休み恒例、東京総合車両センター(TK)の一般公開。毎年欠かさず行っているわけではありませんが、首都圏を走るJRの車両整備を担う大宮(5月)と大井(8月)の公開は、都合が合えばなるべく見学に訪れることにしています。しかし今年の残暑はハンパ無くキビシイ。もちろんこの日も猛暑で、たかだか大井町程度でも行く気が萎えてしまいます。さらに事前にポスターや雑誌で発表されていた展示車両にあまりそそられる形式が無かったということもあって、何となく腰が重い・・・。でもTKの一般公開は、公表されている展示車両よりも入場中の車両の方が私は気になります。研修庫で作業中のシーンなど、形式によっては後々貴重なカットになったりして侮れないんだよなぁ・・・。今年はどんな車両が入場しているのか解らないだけに、やはり見ておきたい。結局、覚悟を決めて重い腰を上げ、猛暑のTKへと向かいました。
この暑さなら客足も鈍って、早めに行けば案外空いているのでは・・・なんて考えは甘く、大井町駅を出ると既にTKへと続く長蛇の列。夏休み中って事もあるけど、鉄のパワーはスゴイですね・・・。

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TKへと続く列に並びます・・・ (;´д`)ゞ アチィ~ 。

炎天下のなかを並び、ようやく正門をくぐると、まず出迎えてくれたのはこの車両。

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209系900番台・・・もとい901系A編成。
東京総合車両センター

209系の試作車、クハ209-901。JR東日本における「新系列車両」のルーツということで、TKの正門前に保存されている同車。ご丁寧に車号も登場時のクハ901-1に改番されています。どうせなら幕板部のラインカラーも901系時代の黒に戻せばいいのに・・・。車号を削って変更できるくらいなら、帯を青から黒に張り替えるなんてたやすい作業だと思うのは素人考えかな?

中へ進み、あらためて会場案内図に目を通すと・・・なんと、車両展示コーナーに事前情報では無かったEF58の文字があるではないですか! 車両展示にはあまり期待していなかったのに、この形式を見た途端、一気にテンションが上がります。自分の中ではメインだったはずの研修庫撮影を後回しにして、展示コーナーへまっしぐら。するとそこに鎮座していたのは・・・ロクイチ!!

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ロクイチ降臨!\(^o^)/ しかもDD51842との「お召し機」並び!!

08年、台枠の損傷で惜しまれつつも引退してしまったEF5861。引退後は保留車となり、ここTK内の御料車庫で大切に保管されているので、一年に一度のTK公開時には毎年姿が拝めるものだと思っていました。しかし引退した08年こそ展示されたものの、昨年は姿を見せず、さらに今年の予定にもロクイチの展示は公表されていませんでした。やはり貴重なお召し専用機「ロイヤルエンジン」は、御料車の1号編成同様、そうそうお目にかかることが出来ない存在になってしまったのか・・・と、そんな思いでした。ところが今年のTK公開にロクイチは戻ってきたのです。事前公表されることなく、まさにサプライズゲストとして。08年の公開時に行けなかった私にとっては、07年3月の「浪漫」牽引以来、三年半ぶりの嬉しい対面です。

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引退後も美しさを保ち続けるロクイチ。

せっかく架線下で展示されるのならば、通電しなくてもせめてパンタは上げて欲しかったところ。でも、そんな贅沢を言ってはいけないのかも知れませんね。久しぶりに美しい姿が拝めただけでも目の保養になりました。
すっかりロクイチの美しさに魅せられてしまいましたが、続いてその他の展示車両を見てまわります。

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E217系更新車と209系。電車工場のTKらしい並びです。
209系には京浜東北線引退時のマークが掲げられています。

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高崎からDD51842と共に駆けつけたEF6019。
一灯復元後は初撮影。

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左から485系改「ニューなのはな」・EF6019・E217系209系。

今回並べられたこの四種、豪華なラインナップだとは思うものの、それぞれの車両同士に何の関連性もないせいか、なんとなくまとまりのない組み合わせに感じたのは私だけ? 電車達に囲まれたEF60がちょっと浮いているような気がします・・・。
さて、屋外展示を一通り眺めたあとは、後回しにしていた研修庫をゆっくりと巡ることに。私的にはここを覗くのが楽しみでした。

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京浜東北線を追い出されて、房総用に改造予定の209系(元ウラ48)。

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右には既に房総色に帯を張り替えた中間車の姿が。

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りんかい線用70-000形(70-080F)。
りんかい線はJRではありませんが、全検はここTKで行われます。

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更新工事中のE217系(Y-146)。更新後は屋外で展示されていた姿になります。
帯色はスカ色を継承していたコッチの方が好きなんだけどなぁ・・・。

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こちらのE217系(Y-47)は既に運転席下のロゴマークが削られています。

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整備中の山手線用E231系500番台(トウ519)。
山手線のこんな姿がみられるのも、TK公開ならでは。

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車体吊り上げ実演は209系、モハ209-97。
車体吊りは迫力があって好きなのですが、できれば先頭車で見たいところ。

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部品販売で売られていた、253系N`EXの電光マップ。

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安全祈願? 柏手を打つとペンギンが姿を現す、Suicaペンギン神社(笑)。

ざっと場内を回ってみたところ、今年は改造予定の元京浜東北線209系と更新工事中のE217系の姿が目立ちます。その他の入場車両も含め、TKはすっかりステンレス車一色になりましたね。
猛暑の中で巡ったTK公開。汗びっしょりになりましたが、やはり実り多き見学となりました。今年は何と言っても久しぶりにロクイチの姿を見られたこと、あとは更新前のE217系が入場しているシーンを撮れたことが収穫だったかな・・・。

オマケ・・・☆
TK公開の後、高円寺にある友人宅へ。この日の高円寺は「阿波踊り」が開催中で、友人には「ウチから阿波踊りがよく見えるよ」って招待されたのです。でも「花火が見える」って言うのならまだしも、阿波踊りを家から眺めていて面白いのか?
との疑問を抱きつつ、阿波踊りは今年の夏に徳島へいった縁もあるし、一応「踊る阿呆に見る阿呆・・・」って言うくらいだから、ためしに見る阿呆になってみるかとカメラ持参でお邪魔してみました。

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友人宅のベランダから・・・
肉眼で鑑賞するにはベストですが、写真だと電線が邪魔ですね。

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歩道に下りてみました。やはりこちらの方が迫力あります。


中央線沿線に住んでかなり経ちますが、高円寺の阿波踊りを見たのは初めて。思っていたよりも一人一人の動きは激しく、それでいて全体的に見るとまとまりのある踊りに感心です。暑い夜の熱い踊り、見ているだけでも結構楽しむことができました



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京葉線・・・港の201系 俯瞰撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2010.08.07
京葉線
港の201系 俯瞰撮影
  

夏休み旅行記を長々と続けてしまったのでちょっと飛んでしまいましたが、外房線で快速「白い砂」を撮影した日、千葉方面へ行ったついでにこんなところにも寄ってきました(「白い砂」の方はタイムリーにお伝えしたくて、夏休み旅行記の前に紹介しています)。

8月7日
蘇我1213-(京葉線1210A)-千葉みなと1217

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千葉港のポートパークにある「千葉ポートタワー」。

やってきたのは千葉港のシンボル「千葉ポートタワー」。高さ125メートルの展望施設です。その名の通り東京湾に面した港に立っているので、ここからの眺望は抜群。近場の幕張新都心はもちろん、東京湾越しに都内のビル群や、晴れた日には遠く富士山まで望めるとのこと。そんな湾岸ビュースポットのポートタワーですが、東京湾とは反対側の市街地方面を望むと、高架を走る京葉線の姿をスッキリと捉えることができます。そう、私がここへ来た理由はポートタワーから京葉線の俯瞰撮影をするためでした。そして今、京葉線での狙いといえば、やはりブルーの201系。
京葉線に残された201系は既に4本(10両編成を1本換算)。201系には6連と4連に分割できるという強みがあり、外房・東金線直通運用などでかろうじて生きながらえていますが、増備が続いているE233系に分割編成が出てくれば、201系はすぐにでも運用を離脱することでしょう。夏場は湿度が高く、景色が霞んでしまうことが多いので、あまり俯瞰撮影向きの季節ではないのですが、そんな悠長なことは言っていられない状況になってきました。まあ、空気が澄んでいる冬場まで201系が持ちこたえてくれたなら、また訪れればいいこと。無くなってから後悔するより、状況が悪くてもとりあえず201系をここから撮影しておきたかったのです。
ところが、エレベーターで地上112メートルにある4階の展望台(ポートタワーは一見ガラス張りのビルにも見えますが、中は骨組みだけの展望施設。なので、最上階の展望台でも階数は4階です)へと上がってみると、思ったほど空気は濁っておらず視界良好。天気も良く、この時期にしてはかなりの好条件です。これは幸いとさっそくカメラを構えて、最初の一本でアングルを見定めようとしたところ、なんとその一本目にやってきたのは201系!

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一筋の青い線となって、湾岸沿いの高架を行く201系。
京葉線 蘇我-千葉みなと(後追い)

このポートタワーからの俯瞰撮影、最大の魅力は手前に千葉港を入れられること。港に停泊する船と青い201系、いかにも京葉線らしい画になります。201系俯瞰シリーズでは、以前都庁から撮影した「都心を行く201」、鳥沢の桂川橋梁を撮影した「山間を行く201」があり、そこにもうひとつ「海沿いをゆく201」が欲しかったのです。でも中央線は海とは無縁の路線なので、中央線の201系と海のコラボは基本的にムリ。そこで海編には京葉線の201系にご登場願ったというわけ。むしろ青い201系の方が海編に相応しいとも思いますし。
それにしても、練習ナシの一発目が201系とはツイているのかいないのか・・・。編成長が掴みきれず、スッキリと編成全体を抜くことができませんでした。「白い砂」の回でも書きましたが、この日使ったCFカードには少々問題があったので、連射せず慎重に一枚切りを選択したのですが、列車の位置はもう一スパン手前がベストだったみたい・・・。
千葉みなとの次駅は終点の蘇我。今下った201系はすぐに折り返してきます。

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再び同ポイントからの201系。
京葉線の201系には、やはり港の風景が似合います。
京葉線 蘇我-千葉みなと

今度はしっかり編成を抜くことができました。でも、細かいことを突き詰めていくと、先に撮った下り列車(後追い)の方が防音壁に足回りが隠れない。もどかしいけど、下り列車を上り列車の位置で止めるのがここでのベストアングルのようです。ちょっとややこしいので、実践してみると・・・。

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次にやってきたのは209系。
ステンレスの209系はちょっと目立ちづらいですね・・・。
京葉線 蘇我-千葉みなと(後追い)

こんな感じ(って、ブログサイズの写真じゃ解らないか・・・)。下りは手前に一路線分の余裕があるので、足回りが隠れないんですよね。さらに海の面積を多めに取った二枚目から、一枚目同様に空を入れるアングルに戻しました。この方が奥行きが出ていいかも。このアングルをしっかりと頭に入れて(人の多い展望台で三脚の使用は不可なので、アングルが固定できないのです)、もう一度201系を待つことにします。

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房総特急の255系。遠景でも黄色のアクセントが目立ちます。
京葉線 蘇我-千葉みなと(後追い)

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蘇我方面にカメラを振ると、こんな情景も撮影できます。
E257系とE233系のすれ違い。奥の高架は京成千原線。
京葉線 蘇我-千葉みなと

しかし・・・待てども待てども201系は現れない。実はこの日、私は201系の運用を調べずに来てしまいました。調べなくても一時間に一本くらいはやってくるだろうという甘い考えだったのですね。その一本が最初に来てしまい、あとはずっと待ち続けるだけ。しかも、そろそろ初めに撮った201系が東京から折り返してきてもいい頃なのに、来るのは205系やE233系などのステンレス車ばかり。どうやら先ほどの201系は、折り返し海浜幕張止まりの運用に就いてしまった模様。そうなると、京葉線の末端部分であるこの辺りには当分姿を現しません。結局二時間ほど待ってみましたが現れず、痺れを切らして撤収することにしました。まあ、完璧ではないにせよ、一往復でも撮れただけ良かったのかな・・・。
意外と手強かった京葉線の201系。今度はしっかりと運用を把握して、リベンジに臨みたいと思っています。

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ポートタワー、東京湾側の眺望。
右にうっすらと見えるのは新名所・東京スカイツリー。

千葉みなと1447-(京葉線1406A)-東京1527



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夏休み07・・・高山線 キハ58撮影記 [鉄道旅行記]


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2010.07.30~08.02
夏休み旅行記07
高山線 キハ58撮影
  

前回からの続きです。夏の休暇を利用しての鉄道旅、大阪から夜行の急行「きたぐに」に乗車し、北陸本線を北上しています
揺れる車内に戸惑いながらも、長浜あたりで眠りに落ちた私。寝覚めの目覚まし音は琴の調べ・・・。「琴」ってキーワードでピンと来た方は、なかなかの北陸通。そう、この琴の音とは金沢駅の発車メロディ。気がつくと「きたぐに」はちょうど金沢を出るところでした。金沢の発車は3時47分。長浜発は1時15分ですから、わずか二時間半の睡眠。もちろんまだ眠いのですが、ここで再び寝てしまうと、下車駅で降りられなくなってしまう恐れがあります。眠気と格闘し、金沢から45分の富山で下車。

大阪2327-(きたぐに)-富山0430

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まだ薄暗い、早朝の富山に到着。
10.8.2 北陸本線 富山

四国からの帰り道にわざわざ、しかも夜行列車を使ってまで富山に来た理由、それは高山線で最後の定期運用を持つ国鉄急行型気動車キハ58を富山付近で撮影するためでした。高山線キハ58の運用は平日の朝三往復(回送含む)と夜一往復。休日は夜の一往復のみ。ということは、明るい時間帯に走行写真を撮ろうとすると、平日の朝限定と言うことになります。しかし一般の会社員が平日の朝に富山へ行くのはなかなか難しい。そこで私の休暇中に平日となるこの日の朝に、どうしても富山へ寄りたかったのです。ちなみに高山線キハ58の撮影、昨年末にも一度トライしようと思って富山に前泊したのですが、暦の上では平日にもかかわらず年末年始で休日ダイヤとなり、撮影できなかった過去があります・・・。

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高山線の初発列車を待つ間、富山駅でブルトレ「日本海」を撮影。

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臨時急行「能登」もやってきました。
右に停車中のキハ120が高山線の初発列車。これに乗ります。

8月2日(月
富山0551-(高山840D)-婦中鵜坂(臨)0600

富山から二駅目の婦中鵜坂で下車。この駅、時刻表をよく見ると(臨)の字が付いています。これは「高山本線活性化社会実験」の一環として、富山市の要請で08年から三年間限定で設置された臨時駅なのです。利用状況が好調であれば、11年春に常設駅へ昇格するとのこと(利用状況が悪ければ、取り壊されてしまうのかな? それはそれでかなりシビアですね・・・(^^;)。そんなちょっと変わった婦中鵜坂駅ですが、じっくり眺めている暇は無く、急いで撮影ポイントとなる田園地帯へ向かいます。なぜなら次にやってくる婦中鵜坂6時08分発の下り初発列車(841D)がお目当てのキハ58なのです。しかし目指す撮影地にたどり着く前に列車の接近を知らせる踏切が鳴り出しました。やむをえずその場でカメラを取り出して、キハ58最初の一枚を撮影

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朝日を浴びて富山を目指す、ワインレッドのキハ58。(841D)
10.8.2 高山本線 婦中鵜坂(臨)-西富山

田園地帯が広がるこのあたり、とりあえずの場所でもなんとかうまい具合に撮れました。しかし、今日は高岡色の日だったか・・・。
高山線で運転されている富山のキハ58には、伝統の国鉄急行色とワインレッドの高岡色の二種類があり、さしずめ国鉄色が当たりで高岡色はハズレといった感じ。この日は撮影するまでどちらか解らなかったのですが、残念ながらハズレの方でした(後から知ったのですが、前日に越美北線で国鉄色のキハ58を使ったイベント列車が運転され、その関係でこの日の国鉄色は福井に貸し出されていたようです)。それでも、色はどうあれ貴重なキハ58には変わりありません。それに国鉄色は過去に何度も別の路線で撮影していますが、高岡色を撮るのはこれが初めて。そう考えると、撮影意欲が萎えることはないのです(負け惜しみにも聞こえますが・・・)。
さて、841Dの撮影には間に合わなかった撮影地へとやってきました。高山キハ58の撮影地として定番とも言える、跨線橋からの俯瞰ポイント。ここで富山から折り返してくるキハ58を待つことにします。

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跨線橋上から、まずはキハ120の三連の842D。
10.8.2 高山本線 西富山-婦中鵜坂(臨)

この撮影地、線形は面白いのですが、思ったよりも背景がウルサイですね・・・。少なくても宅配便屋さんの倉庫はカットしたいところ。ちょっとアングルを調整して本番。

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折り返してきたキハ58の844D。
八尾寄りのキハ58-1114はパノラミックウィンドウ。

顔に光が回らないものの、まずまずの結果。定番位置からの写真はこれでじゅうぶんなので、今度は田園地帯で引き気味に撮影してみることにします。こうやって近場でいろんなアングルが選べる撮影地は楽しいです。

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キハ85の特急「ワイドビューひだ6号」。
後追いですが、キハ85はパノラマ車の方が好みです。
10.8.2 高山本線 婦中鵜坂(臨) -西富山(後追い)

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夏真っ盛り!緑の絨毯と化した田園を行くキハ58。(845D)
10.8.2 高山本線 婦中鵜坂(臨)-西富山

アイレベルを田んぼの稲と同じくらいまで下げると、スッキリした画になります。青い空、緑の田園、そしてキハ58。これが国鉄色なら文句ナシなんだけどなぁ・・・って、つい本音が出てしまうほど、いい条件での撮影ができました。

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もう一丁、852Dもローアングルから。
10.8.2 高山本線 西富山-婦中鵜坂(臨)

852Dまで撮影。これで二往復・四本のキハ58が撮影できました。もう一本、富山行きの857Dが残っていますが、それを撮影すると次の目的地で撮影したい列車に間に合わなくなるので、これで高山線キハ58撮影は終了です。撤収後に婦中鵜坂の駅へ向かって歩いていると、DE10に牽引された貨物列車が通過。そういえば、高山線は速星までの貨物列車が一往復あったんだっけ・・・すっかり忘れていました。

婦中鵜坂(臨)0923-(高山853D)-富山0933
富山駅前0940-(地鉄バス15系統)-市営墓地前1000

富山に戻って次にやってきたのは、今年の3月にも訪れた北陸本線呉羽トンネル付近の撮影地。せっかく富山に来たのなら、高山線だけでなく北陸本線の方にも目を向けたい。そしてここでのお目当てとなるのが、国鉄色の485系で運転される「北越3号」。朝に見た急行「能登」から流れてくる運用です。

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433Mは、食パン電車419系。
以前訪れたときとは比べ物にならないほど、背景の緑が濃いです。
10.8.2 北陸本線 呉羽-富山

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485系国鉄色(K1編成)の「北越」。
左の475系に惑わされて、カツカツになっちゃった・・・。
まだまだ修行が足りません。

これで今旅に撮影したかったものはすべて撮り終えました。あとは富山駅に戻って、一路東京を目指します。

市営墓地前1147-(地鉄バス15系統)-富山駅前1208

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富山からは419系に乗車。運良く二種の顔が並びました。
10.8.2 北陸本線 富山

富山から直江津までは419系の普通列車に乗ってみました。本来は「はくたか」に乗る予定だったのですが、今朝583系に乗ったこともあり、その改造車である419系に乗ってみたくなったのです。近郊形化に伴い、当然寝台のベッド類は収納されていますが、高い天井は種車のまま。冷房ダクトを見上げながら、昨晩はあの辺りに寝ていたんだなぁ・・・と、改めて高さを実感したのでした。

富山1318-(北陸543M)-直江津15221600-(はくたか17号)-越後湯沢16541702-(とき336号)-東京1820

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ラストランナーは200系の「とき336号」。
10.8.2 上越新幹線 越後湯沢

長々と続けてきた、夏休みの鉄道旅行記はこれにて終了です。四国へ行ったり、北陸へ行ったりと、とりとめのない旅になってしまいましたが、自分的にはいろんな列車に出会えた楽しい旅となりました。
そのなかでも、やはりいちばんの目的であった「夏らしい鉄道写真」を田井ノ浜で思い通りに撮れたことが、今旅最大の収穫です。

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今旅いちばんのお気に入りは、やっぱりこの写真。
10.8.1 牟岐線 田井ノ浜(臨)-木岐 (再掲)

ところで、今旅のルートは普通乗車券で回っています。はじめは青春18やJR四国のフリーきっぷでウマく安く回れないか考えたのですが、私鉄やフェリーを利用した区間が結構あり、結局普通乗車券がいちばん汎用性がありそうだと判断したのです。メインとなったJRのきっぷは、東京都区内~徳島(経由:東海道山陽新・本四備讃・予讃・高徳)と、南海フェリー・南海電鉄を経てやってきた関西空港で買った、関西空港~東京都区内(経由:阪和・大阪環・東海道・北陸・信越・ほくほく・上越新)の二枚。とくに復路となった関空から都区内の乗車券は作ってもらうのに一苦労。そんなに難しい経路ではないのですが、関空でこんな乗車券を頼む人は少ないのでしょう。戸惑っている窓口氏に経由する線名を順に言っていったら、券面にすべて表示されてしまい、自動改札に通らない大きなきっぷとなってしまいました。

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関空駅で作った復路の乗車券。
普通乗車券でこんな大きなきっぷ持つの、久々だよ・・・。

でも、自分で伝えたこのきっぷにも穴があって、実は経路説明のときに「きたぐに」が通るルートをそのまま伝えてしまったため、東海道~米原~北陸経由となっているのです。本来は特定区間の特例で、途中下車しなければ距離の短い湖西線ルート(山科~近江塩津)で運賃計算されるのですよね・・・。券面に湖西の文字が無いので特例は適用されておらず、ちょっと多めに運賃を払ってしまったことになります。まあ、この差額は窓口氏を困惑させた、迷惑料ってところでしょうか(笑)。



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夏休み06・・・583系 急行「きたぐに」乗車記 [鉄道旅行記]

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2010.07.30~08.02
夏休み旅行記06
583系 急行「きたぐに」乗車
  

前回からの続きです。夏の休暇を利用しての鉄道旅、四国で琴電や牟岐線の撮影を堪能し、徳島からフェリーで和歌山へと渡ってきました
先に行程をバラしてしまうと、この日の夜はタイトルでもわかるように、大阪から夜行の急行列車「きたぐに」に乗る予定で、事前に寝台券も用意してあります。東京人が四国からの帰りに大阪~新潟を北陸本線回りで結ぶ「きたぐに」に乗るなんて、また随分と酔狂なルートだと思われるでしょうが、夏休み中にもう一箇所どうしても寄りたいところがありまして、そこへ行くのには「きたぐに」を利用するのが最適だったのです。それにこれは貴重な583系の寝台急行に乗れるいい機会。常に廃止の噂が絶えない「きたぐに」、乗れるときに乗っておきたいものです。

8月1日(日)
そんなわけで、和歌山港から南海の特急「サザン」に乗って大阪を目指しているのですが、ちょっと時間が早い。フェリーから接続した和歌山港18時57分発の「サザン50号」にそのまま乗り続けていると、なんばに20時02分着。「きたぐに」の大阪発は23時27分なので、三時間以上も大阪で時間を持て余すことになります

実は当初の計画では、牟岐線をもう少し撮影してから17時頃に徳島へ戻り、以降は 『徳島港1900-(南海フェリー8便)-和歌山港21052126-(南海 サザン60号)-新今宮22292236-(大阪環状線)-大阪2253』 となって、「きたぐに」への接続は絶妙のはずでした。しかし前回お伝えしたように、午後の撮影中に曇り空となってしまったため、牟岐線撮影を早め切り上げ、さらに運転し慣れない私はクルマでの所要時間に多少の不安があり、帰りはどこも寄らずにまっすぐ徳島へ戻ったところ、予定よりも一便早い16時半発のフェリーに乗れてしまったのです。でも計画通りだと、逆に接続がうまく行き過ぎてあまり余裕が無かったので、これはこれで良かったかも。
それにしても三時間は余裕がありすぎる。どこで時間を潰そうか・・・と考えていると、「サザン」は泉佐野に停車。隣のホームにはこの駅から接続する関西空港行きの普通列車があります。それを見てハッと閃いたことがあり、急遽この関西空港行きに乗り換えることにしました。それに終点の関西空港まで乗車。

和歌山港1857-(南海 サザン50号)-泉佐野19311936-(南海空港線)-関西空港1945

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南海の関西空港駅。関空のターミナルビルに直結しています。
10.8.1 南海空港線 関西空港

いったいなぜ関空なぞにやってきたのか、まさかここから空路で帰京? いえいえ、実はここでのお目当ては「シャワールーム」。この日はクルマ移動がメインだったとはいえ、田井ノ浜を歩き回ったり、薬王寺のてっぺんにある瑜祇塔へ上ったりして汗だく。しかしこの後は夜行列車にそのまま乗り込む予定なので、風呂に入ることができません。大阪駅近辺の銭湯にでも行きたいところですが、あいにく大阪の地理にそんなに詳しいわけでなく、銭湯の場所なども知らない。そこで思いついたのが、以前海外帰りに関空へ着いたときに利用したことがあるシャワールームの存在。24時間営業の国際空港である関空に、シャワールームは欠かせない設備なのです。ここでシャワーを浴び、ついでに食事もこの関空内のフードコートで採ることにします。猛暑日のこの日、できれば街に繰り出すことなく、冷房の効いた空港館内ですべてを済ませてしまおうというわけ。

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関空にある便利スペース、「KANKU LOUNGE」。

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ラウンジ内にシャワールーム発見 ♪ 利用料金は500円
誰でも利用することができるので、助かります

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食事はフードコート内の「551蓬莱」。豚まんで有名な「551」ですが、
本格中華のお味もなかなか。
ディナーセットは小皿でいろいろな種類が楽しめます。

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食事の後はフリースペースのソファーで一休み。
本屋やコンビニもあります。

シャワーでさっぱりし、食事もしっかり採れて、快適な時間潰しができました。そろそろ大阪へと向かいましょう。今度は南海ではなくJRの関西空港駅から乗車。ここから大阪までは阪和線経由の「関空快速」でダイレクトに行くことができます。つまり「きたぐに」に接続する時間の関空快速に乗れば、関空のロビーから汗をかかずに「きたぐに」のベッドへと入ることができるのです。せっかくシャワーを浴びたのだから、乗り換えや待ち時間などで、また汗をかくなんてことは極力避けたい・・・。

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223系の関空快速。関空〜大阪は約一時間。
関西空港線 関西空港

関西空港2152-(関空快速)-大阪2257

阪和線から大阪環状線へと乗り入れた関空快速は、23時前に大阪着。売店で寝酒のビールを買っていると、ちょうど乗車する「きたぐに」が11番線ホームへ入ってきました。入線時刻は23時05分。我ながらいい乗り継ぎ計画です。

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583系唯一の定期運用、急行「きたぐに」。
10.8.1 東海道本線 大阪

昭和の香りを色濃く残す、三段式寝台の夜行急行。そんなノスタルジー漂う車内へさっそく入ってみましょう。今宵の寝床は、9号車4番の・・・なんと上段。三段式寝台では、下段の方が広くて窓もあるので、下段を選ぶのが通だと言われます(パンタ下の中段などを選ぶ上級者もいますが)。もちろん私も下段を希望したのですが、既に満席。上段か中段しか残っておらず、やむなく上段にしたのです。でも三段寝台の上段は初体験の私、何気にちょっと楽しみだったりもしたのですが、細いハシゴを慎重に上ってみると・・・うわ、案外高いもんだなぁ・・・。

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上段から見下ろした、電車三段寝台の車内。

普通の通勤車両で言うところの網棚、いや、それよりももう少し高い位置に当たる上段。高所恐怖症じゃなくても、慣れるまではちょっとコワいものです。夜中に寝ぼけて落ちないだろうか・・・(^^;)。そして寝台スペースはというと・・・やはり狭い。私はそんなに大柄ではないので、長さ190センチ・幅70センチのベッドはそれほど狭く感じないのですが、高さがかなり窮屈。68センチでは起き上がることもままならなず、ハシゴから直接布団へ潜り込むような形態を取らざるをえません。おかげでせっかく買ったビールもベッドでは飲めず、仕方なくデッキに立って飲むことになりました。
さて、大阪を定時に発車した「きたぐに」。しばらくはデッキで夜の車窓風景を眺めていましたが、酒が回って眠くなり、京都手前の向日町運転所(現在の京都総合車両所)を見たら、ベッドへと入ります。これで翌朝までグッスリ・・・のはずが、思ったよりも揺れが大きくてなかなか寝付けない。やはり上段の方が揺れが大きいのかな? ここまで読むと、狭い、高い、揺れる、と、いいトコなしに聞こえる上段ですが、唯一良かった点は天井付近にある冷房ダクトが近いので涼しいこと。冷房に弱い人にはこれもマイナス面になってしまいますが、暑がりの人は上段が良いかも。
揺れに悩まされながらも、長浜停車以降の記憶がないので、結局北陸本線に入ってすぐ眠りについたようです。

・・・続きます



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夏休み05・・・日和佐 薬王寺参拝&牟岐線撮影記 [鉄道旅行記]

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2010.07.30~08.02
夏休み旅行記05
日和佐 薬王寺参拝&牟岐線撮影
  

夏休みの四国旅、前回からの続きです。今旅いちばんの目的である田井ノ浜の俯瞰ポイントを何とか見つけ、満足のいく写真を撮ることができました。もう目的は達成できたことだし、このまま一日中のんびりと田井ノ浜で過ごしていてもよかったのですが、せっかくクルマで来ていることだし、田井ノ浜の少し先にある日和佐まで観光へ行ってみることにしました。

8月1日(日)
田井ノ浜-(クルマ移動)-日和佐

今回はクルマで移動しているとはいえ、やはりまず最初に立ち寄りたいのは日和佐駅。日和佐は特急も停車する牟岐線の主要駅で、上下列車の大半がここで交換します。

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「海亀の来る町の駅」と大きく書かれた日和佐駅
10.8.1 牟岐線 日和佐

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駅の待合室には「カメさん情報板」が。

駅に大きく書かれているように、日和佐の大浦海岸はウミガメの産卵地として有名なところで、昨年のNHK連ドラの舞台にもなったところらしい(連ドラなんて、見ないのでよく知りませんが)。ウミガメはきれいな海と砂浜でないと卵を産みに来ないとのことですが、前回紹介した田井ノ浜の美しさを見ると、ここへ来るのも納得しちゃいますよね。駅の情報板によると、今年は8月1日現在で46頭の上陸、32頭の産卵が確認されているそうです。そんなウミガメの町・日和佐を見下ろすように立っているのが、四国八十八箇所霊場の第23番札所・薬王寺のシンボル、瑜祇塔(ゆぎとう)。

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山の中腹に堂々とそびえる薬王寺の瑜祇塔。

では、この立派な瑜祇塔がある薬王寺へと行ってみましょう。薬王寺の山門までは、徒歩でも日和佐駅から10分弱で行くことができます。

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薬王寺の仁王門。目指すはてっぺんの瑜祇塔です。

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男厄坂を上ったところにある薬王寺の本堂。

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境内は急な階段が続きます。真夏はキツい・・・。

山門をくぐり、33段の女厄坂、42段の男厄坂、さらに61段の還暦坂、計136段の急な階段を上ると(本厄の年に階段へ賽銭を置きながら上ると、厄除になるらしい)、ようやくてっぺんの瑜祇塔へたどり着きました。ところで、四国八十八箇所を巡っているわけではなく、厄年でもない私が懸命にここまで上がってきた理由とは・・・実はこの景色が見たかったから。

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瑜祇塔からは日和佐の町と海が一望できます。
そして手前を走るのは牟岐線の1500形。
10.8.1 牟岐線 北河内-日和佐

お寺の境内とは思えない、絶好の牟岐線撮影ポイント。でもこんなところで「撮り鉄」していたら、バチが当たるかな・・・(^^;)。次に狙う列車は、先ほど田井ノ浜で撮ったキハ185系特急「むろと」の折り返し。通過までは一時間ほどあったので、ゆっくりお寺の参拝と、宝物館になっている瑜祇塔を拝観。ちょっと多めにお賽銭を置いて、再びビューポイントへ戻ってきました・・・が、その間に青空は雲で覆われてしまいました。

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日和佐の町を後にする、キハ185系二連の特急「むろと」。

田井ノ浜ではあれだけいい天気だったのに、ここへきて曇ってしまうとは・・・やっぱりバチが当たったのかな? 最後はちょっと残念な結果でしたが、これで牟岐線の撮影は終了です。再びクルマで来た道を徳島まで帰ります。

日和佐1330頃-(クルマ移動)-徳島1500頃

レンタカーを返して、徳島駅へと戻ってきました。 ここから先は東京へ向けての帰路となるのですが、行きと同じ高松・岡山経由では面白くない。そこで帰りはフェリーで和歌山へ出ることにしました。

徳島駅1515-(徳島市営バス)-南海フェリーターミナル前1540

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徳島駅から港までは徳島市営バスで30分弱。
10.8.1 南海フェリーターミナル前

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乗船するのは、南海フェリーの「かつらぎ」。
10.8.1 徳島(沖州)港

徳島港と和歌山港を結ぶ、この「南海フェリー」。その名の通り、南海電鉄と同じ南海グループのフェリーで、和歌山港では南海の和歌山港駅に直結しており、徳島港でも南海線への連絡切符が購入できます。このフェリーは今や数少なくなった鉄道連絡船なのです。かつては徳島側も、小松島港線という国鉄の路線が当時のフェリーターミナルだった小松島港に直結していたのですが、こちらは85年に廃線となってしまい、徳島側は徳島港からのバス連絡となってしまいました。

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フェリーで四国を離れます・・・。さらば四国。

船内の客室はほとんどが座敷スペース。出発が早朝だったことと、久しぶりにしたクルマの運転で疲れてしまい、横になった途端すぐに爆睡。和歌山までの二時間を、ほとんど眠って過ごしてしまいました・・・。

徳島港1635-(南海フェリー・南海四国ライン)-和歌山港1835

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夕日が眩しい和歌山港に入港した南海フェリー。

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和歌山港からは南海電鉄の特急「サザン」。
写真は座席指定車の10000系ですが、乗ったのは普通車7000系

10.8.1 南海 和歌山港線
和歌山港

和歌山港からは南海の特急に乗車。これに乗れば、一時間ほどで大阪に着くことができます。ということは、今夜の宿泊地は大阪か・・・?


・・・続きます



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夏休み04・・・牟岐線 田井ノ浜海岸 撮影記 [鉄道旅行記]

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2010.07.30~08.02
夏休み旅行記04
牟岐線 田井ノ浜海岸 撮影記
  

前回からの続きです。夏の休暇を利用しての鉄道旅で四国の徳島に来ています。
初回にも書きましたが、今夏の旅いちばんの目的は「夏らしい鉄道写真が撮りたい」というものでした。夏と言えば、海。単純な発想ですが、海沿いを走る列車で夏を表現してみたい。そしてその目的地に私が選んだのが徳島でした。でも海と列車が撮れる所なら他にもたくさんあるのに、なぜ徳島なのか・・・? 実は我が家に「四季を行く鉄道の旅」(日車夢工房・刊)というカレンダーが掲げてありまして、その5月か6月頃の写真がJR四国・牟岐線の田井ノ浜付近を行くキハ185系だったのです。美しい海と列車を一枚に写し込める田井ノ浜海岸は、牟岐線屈指の撮影ポイント。今までにもここで撮影された鉄道写真は数多く見てきましたが、そのほとんどが海岸の砂浜や岩場から撮影されたもの。しかしカレンダーの写真は、これまで見たことが無かった俯瞰からの撮影で、海の透明度が際立つとても美しい写真でした。「田井ノ浜にこんな俯瞰写真が撮れるポイントがあるんだ・・・自分もここへ行ってみたい!」そんな衝動に駆られ、今回の目的地を徳島の田井ノ浜に決めたのでした。さあ念願の田井ノ浜、果たして「夏らしい」写真は撮れたのでしょうか・・・?

8月1日(日)
普段はクルマを持たないため徒歩鉄の私ですが、今回は徳島でレンタカーを借りました。乗車ではなく撮影目的となると、さすがに本数の少ない牟岐線での列車移動では効率が悪い。さらに目的の俯瞰ポイントがどんな場所か解らず、ひょっとしたら駅からハンパ無く遠いのかも知れない。そう考えると徒歩鉄ではキツイと判断したのです。それに滅多に運転しない私、たまには運転しないとペーパードライバーになっちゃう。ちなみにクルマで鉄道写真を撮りに行くのは、昨年末の播但線以来で約半年ぶりとなります。

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由岐付近にあった「カニに注意」の道路標識。

今回は撮影対象となる牟岐線ですが、乗車経験は二度ほど。一度目は牟岐線自体の完乗が目的で、単純に徳島~海部を往復。二度目はその後に海部から延伸される形で開業した阿佐海岸鉄道(海部~甲浦)を完乗するため、再び海部まで牟岐線に乗っています。このときは甲浦からバスで室戸岬を経由して高知へ出ているので、牟岐線には片道だけの乗車でした。時刻表巻頭の地図を見ると、ずっと海沿いを走っていそうなイメージの牟岐線ですが、実際に海が見えるのはほんのわずかで、意外と車窓風景は退屈だったりします。そんな牟岐線の車窓でハイライトとなるのが、これから訪れる田井ノ浜。

徳島0530頃-(クルマ移動)-田井ノ浜700頃

田井ノ浜には徳島から一時間半ほどで到着。途中コンビニに立ち寄ったものの、ほぼ牟岐線の普通列車と同じ所要時間。そう考えると牟岐線のディーゼルカーも案外早いものです(私の運転が遅いのか?)。とりあえず牟岐線の田井ノ浜駅に寄ってみましょう。この田井ノ浜駅は夏の海水浴シーズンにのみ開設される臨時駅で、開設日には特急を含め上下3本ずつの列車が停車します。8月最初の日曜日であるこの日はもちろん開設日。でもまだ誰もおらず、聞こえるのは波の音だけ。

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駅前が砂浜!牟岐線の臨時駅・田井ノ浜。
10.8.1 牟岐線 (臨)田井ノ浜

天気は快晴。青い空、青い海が気持ちいい! とくに日本でも屈指の透明度を誇ると言われている田井ノ浜の海水、そのきれいさには本当に感動します。さっそくその美しい海と列車の撮影を始めましょう。でも、件の俯瞰ポイントはどこだろう・・・? 何となくそれらしきところかなと、目に留まったのは海岸の奥の方にあった高台の祠。この祠付近の岩場は砂浜よりも若干高い位置にあり、海も線路も見渡せます。目指す俯瞰ポイントはここなのか!? まもなく普通列車が通過するので、一発狙ってみることにしました。

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まだ誰もいない田井ノ浜を行く、キハ47(532D)。
10.8.1 牟岐線 木岐-(臨)田井ノ浜

確かに俯瞰気味だし、海も列車もきれいに入る。けれど・・・カレンダーで見た場所はもっと高かった記憶。あいまいな記憶などで無く、カレンダーの写真を持参して見比べればよいのですが、何せ5月頃のカレンダーなもので、しかもその頃は本当に田井ノ浜へ撮影に行くとは思っておらず、翌月には普通に捨ててしまったんですよね・・・。その後ネットで田井ノ浜の俯瞰を検索するも、その場所で撮った写真は見つけられなかったのです。つまり頼りは自分の記憶だけ。でも、ここでは無い気がするんだよなぁ・・・。しかし近くの山を見上げるも、断崖絶壁で簡単には登れそうにない。さらにクルマを使って周辺を探してみますが、俯瞰ポイントへの手がかりはナシ。今は夏なので、撮影ポイントが草や木に埋もれてしまっているのかも知れません。ウロウロしているうちに次の列車の通過時刻が迫ってきました。今度の列車はキハ185系の特急「剣山」。これを逃すわけにはいきません。仕方なく俯瞰ポイントは諦めて、海岸の岩場から撮影することにします。今度は先程の祠付近ではなく、水の透明感を表現したいと、海に近づいて撮影してみたのですが・・・。

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キハ185系「剣山」。海の透明感・・・解ります??

うーん(-"-;)・・・。背景の家が入るのを嫌い、さらに海の面積を多くしたいとタテ位置で構えたのですが、なんとも中途半端な構図。水も思ったほどクリアに見えないし。はて、どうしたものか・・・。しかし悩んでいる暇は無く、今の「剣山」と隣駅の由岐で交換する普通列車が、すぐにやってきます。同じ場所から今度はヨコ位置でトライ。

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今度の普通列車は1000形と1500形の二連(529D)。

広角で海を大きく入れれば、透明感が出るかも・・・と思ったのですが、列車自体が小さくなってしまいました。透明感もさほど変わらず、これもイマイチ。

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近くで見ると、こーんなにもクリアな水なのに・・・。


しかも撮影してから気付いたのですが、上の「剣山」の写真も含め、これでは海なのか川なのか、はたまた池なのか解らないのではないでしょうか。写真で海を表現するには水平線か波打ち際を入れるべき。そう考えると、はじめに撮った祠付近の方がまだ良かったんじゃないの・・・? はー、難しい。
こんなに素晴らしいロケーションが目の前に広がっているのに、うまく表現できない自分が情けない・・・。ローカル線でのんびりと撮影を楽しむはずが、ずいぶんと苦しむ羽目になったものです。次の列車は一時間後。それを祠付近で撮ったら、もう撤収することにしました
それにしても悔しいのは、カレンダーの俯瞰ポイントが見つけられなかったこと。次の列車まで少し時間があるので、もう一度今度はクルマではなく、歩いて周辺を探してみることに。やはり私の基本は徒歩鉄です。すると、海岸の裏手にあたる山の麓に怪しげな細い石段を見つけました。線路からはだいぶ離れていますが、ひょっとしてこれは・・・一縷の望みを託し、石段から続く急な斜面を上がってゆくと、山のてっぺん付近でパッと視界が開けました。

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頂上付近から見た田井ノ浜海岸。

そこには素晴らしい眺望が広がっていて、さらに下を見ると、海が、砂浜が、そして・・・線路が見渡せる━━━━\(TT)/━━━━!!! 間違いありません、ここが目指していた俯瞰ポイントです。ついにたどり着けた~! 思わず小躍りしてしまうほどの嬉しさ(笑)。さっそくカメラをセッティングして、列車を待ちます

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念願の俯瞰ポイントから、単行1500形の4540D。

撮影位置の高さが増したことで海の色がクリアになり、ようやく目指していた画が撮れました。う~ん来てよかった! 4540Dを撮ったら撤収するという予定はすっかり流れ、一時間半後のキハ185系特急「むろと」が次の狙い。しばし美しい風景を眺めながらのんびりと待つことにします砂浜を見下ろしていると、時間が進むにつれてぱらぱらと海水浴客の姿が目立つようになってきました。もちろんここで人がフレームに入るのを嫌がったりはしません。むしろこの撮影地での海水浴客は重要なエキストラ。賑やかな方が夏らしくて楽しい画になります。そんな整った舞台に主役のキハ185系が現れました。

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これぞ夏の情景! 海水浴客を横目に特急「むろと」が走り抜けます。

参考にしたカレンダーの写真はシーズンオフに撮影したのか、海水浴客の姿はありませんでした。どちらが良いのかは見る人の好みだと思いますが、これでお手本とは少し変化をつけた自分なりの写真が撮れたかな。それにしても、夏休みの日曜日で絶好の海水浴日和、しかもこんなにきれいな海なのに人が少ないですね~(写真的には適度だけど)。この時期の湘南海岸なんて芋洗い状態なのに・・・。いや~徳島の人が羨ましい!

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ラストにもう一枚、「むろと」と交換でやってきた4544D
タテ位置で。こちらのアングルもなかなか捨てがたい!

4544Dを撮って、今度こそ撤収。惜しむらくは国鉄型のキハ47をこの俯瞰ポイントで撮れなかったことですが、贅沢は言えません。この素晴らしいポイントで「夏らしい」写真が撮れたことにじゅうぶん満足して、田井ノ浜を後にするのでした。


・・・続きます



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夏休み03・・・琴電「レトロ電車」 撮影記 その2 [鉄道旅行記]

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2010.07.30~08.02
夏休み旅行記03
琴電「レトロ電車」 撮影記 その2
  

前回からの続きです。夏の休暇を利用しての四国旅、琴電(高松琴平電鉄)で特別運行されているレトロ電車を追って、琴電琴平へとやってきました。

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右の1200形で琴平に到着。レトロ電車は反対ホームに停車中。
10.7.31 琴平線 琴電琴平

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立派な駅舎の琴電琴平駅。

島式の琴平駅ホームからでは車両の撮影がしにくいので、一旦改札を出て外から眺めることにします。ここで、この日運転されたレトロ電車三両を簡単に紹介してゆきましょう。・・・とは言うものの、私はそれほど琴電に詳しいわけではないので、車歴などは琴電のHPにある車両紹介を参考にさせていただきました。

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まずはこの日何度も撮影している琴平寄りの先頭車、20形の23号。
『1925年(大正14年)川崎造船所製の大阪鉄道(現・近鉄南大阪線)
デロ20型車を種車に、近鉄モ5621形を経て1961年に琴電に入線』
車齢はいちばん高い23号ですが、近鉄からの譲受車なのですね。

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23号の車内。内板のニス塗りとドア横の飾り柱が特徴なのですが、
飾り柱が目立たない写真になってしまいました・・・。

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今回は中間車で顔が拝めなかった1000形の120号。
『1926年(大正15年)汽車会社製。高松琴平電気鉄道開業時から
走り続けている車両で、5両が製造された1000形うちの1両。2007年には
産業考古学会より推薦産業遺産に指定され、また2009年には経済産業省
より近代化産業遺産に300号500号と共に認定された』

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リベット打ちの窓枠やテールランプが下に付いているところなど
個人的に好きな顔立ちの120号。先頭に立つ姿も見てみたかったところ。

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そして築港寄りの5000形500号。復路ではこの車両が先頭に立ちます。
『1928年(昭和3年)加藤車輛製。琴電開業後の増備車で、片運転台の
制御客車として3両が製造されたが、後に両運転台の制御電動車へ改造』
動態保存車唯一の昭和生まれ。とはいえ昭和3年製ですから既に82歳。

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琴平駅とその周辺の情景。
イベント列車の運転にもかかわらず、テツの姿は少なめでのどか・・・。

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留置線には1205F「しあわせさんこんぴらさん号」が。

レトロ電車はここ琴平で約三時間停車の後、高松築港へ向かいます。この折り返し時間で昼食を採ることにしましょう。ここでお昼といえば、当然「讃岐うどん」。朝にも一杯食べていますが、食にうるさい同僚からは「香川へ行ったら最低五杯は食べて来い」と言われています。五杯は多いとしても二~三杯は食べたいところ。しかも琴電は讃岐うどん発祥の地と言われる綾川町を通っています。そこで、出発前に何軒か有名店を調べてみたのですが・・・どの店も駅から遠い(-_-;)。「高松市内からクルマで30分」とか、駅名が出ていても「滝宮駅から徒歩40分」などと書かれています。映画「UDON」に出てくる、掘っ立て小屋みたいな店や、名物婆ちゃんが打っているようなところに行ってみたかったけれど、こういうところはクルマが無いと行くのは難しいみたいですね。ならば高松でレンタカーを借りて、琴電撮影とうどん屋巡りをすれば効率が良いのですが、やはり地方の中小私鉄を撮影する際は極力その鉄道に乗ってあげたいもの。クルマで回って撮影だけしてしまうのはちょっと気が引けます・・・。そんななか、琴電の駅から徒歩3分という好立地のうどん屋さんを一軒見つけました。栗熊駅近くにある、その名も「香川屋」さん。線路沿いにあるお店なので、行きの車内から場所を確認しておきました。お店は大きくて明るいチェーン店っぽい店構えなのですが、実は行列ができるほどの人気店。さっそく列に並んで「ぶっかけ」を注文。

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香川屋の「ぶっかけうどん」大で340円。

手打ちの麺は、もっちりとした口当たりながら弾力のある噛みごたえ。醤油をかけるだけのシンプルな味付けなので、小麦の味が生きています。 私はうどん通ではないし、他と食べ比べたわけでもありません。でもコレは相当に美味しい。猛暑の中で撮影していて、ちょっと食欲減退気味だったのですが、これはするするといくらでも食べられます。おかげで体力回復。張り切って、レトロ電車の撮影に戻りましょう。

琴電琴平1242-(琴電・琴平線34)-栗熊1255
栗熊1346-(琴平線29)-羽間1354

再び往路を撮った羽間へとやってきました。実は午前中に訪れた際、復路の撮影地として目星をつけていたところが一箇所あったのです。それは往路の写真で、列車の後方にチラッと写り込んでいた陸橋。この上から俯瞰撮影できないかと考えていたのです。さっそく陸橋へ上がってみました。

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田園地帯を走る1080形を俯瞰気味に撮影。
10.7.31 琴平線 榎井-羽間

往路のレトロ電車は正面から撮影していたので、今度はキッチリと編成が解る写真が撮りたい。そう考えるとここはベストアングルです。しかもこの陸橋は思っていたよりもずっと見晴らしがよく、琴平の町まで見渡せて、気持ちいい大俯瞰写真も撮れそう。逆光気味なのがちょっと難点ですが、復路の撮影ポイントはここに決定。やがて遠くにレトロ電車三連の姿が見えてきました。

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琴平の町を後にするレトロ電車を大俯瞰撮影。

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引き付けて、編成重視でもう一枚。500号が先頭の旧型三連。
上から見ると、120号にのみベンチレーターが付いているのが解ります。

遠景写真は背景の山々がかなり霞んでしまいましたが、琴電らしい情景が撮れたのではないかと思っています。編成写真の方もバッチリ。これでレトロ電車の撮影は終了です。ところで、気になったのが車内の空き具合。昨今の鉄道ブームで、イベント列車となるとどの列車も超満員の大賑わいとなるものですが、この琴電のレトロ電車は外から見ている限り、空席がかなり目立ちました。まあ、真夏の非冷房車はツライということもあるのでしょうが、今後の運転に影響が出ないか気になるところです。私も今回は撮影のみでしたが、また訪れる機会があれば今度は片道だけでもレトロ電車の乗車を楽しみたいですね。ちなみに次回のレトロ電車の運転は、9月25日(土)の予定です。

羽間1448-(琴平線42)-高松築港1540-(徒歩)-高松

さて、琴電の撮影を終えて高松に戻ってきました。ここからは今回の旅でいちばん行きたかった目的地へ向け、JRで移動です。

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2000系の特急「うずしお」と121系。121系って、今年廃車になった
東の207系900番台に似ているので、ちょっと親近感があります。
10.7.31 高徳線 高松

乗ったのは上写真左、高徳線の特急「うずしお」。この列車に乗ったということは・・・そう、目的地は徳島です。ただしこの日は最終目的地までは行かずに徳島で一泊。もったいぶるようですが、改めて翌日の朝に目的地へと向かいます。

高松1608-(うずしお17号)-徳島1717

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高松~徳島は意外と近くて、特急で一時間。明るいうちに徳島着。

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阿波踊り像がお出迎え~。

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徳島名物と言えば「徳島ラーメン」。
豚骨醤油スープに博多ラーメンのような硬い細麺

上には豚バラ肉が乗っています。通はこれに生卵を落とすのだとか。
それにしても、この日は麺類ばかり食べています・・・。


・・・続きます



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夏休み02・・・琴電「レトロ電車」 撮影記 その1 [鉄道旅行記]

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2010.07.30~08.02
夏休み旅行記02
琴電「レトロ電車」 撮影記 その1
  

前回からの続きです。夏の休暇を利用しての鉄道旅、瀬戸大橋を渡って高松までやってきました。
高松駅前で讃岐うどんの朝食を採ったあと、向かったのは琴電(高松琴平電鉄)の高松築港駅。今回の四国旅、最初の目的はこの琴電で運転される「レトロ電車」の特別運行を撮影することでした。琴電のレトロ電車は「レトロ風」ではなく、大正・昭和初期に製造されたれっきとした本物の旧型電車で、今でも4両が動態保存として在籍しています。その貴重な旧型車が月末土曜日に限り、琴平線の高松築港~琴電琴平で一往復だけ運転されているのです。編成は4両の中で調子の良い3両が組まれ、三連で運行されるのですが、大正生まれの旧型車が三台も連なって走る姿は今や世界遺産モノ(大げさ?)。一度は見てみたい、撮影してみたいと思っていました。そこで今回の旅でせっかく四国へ行くのなら、どうにかしてこのレトロ電車を撮りたいと考え、結局これに合わせて日程を組むことになったのでした。ちなみに琴電という略称、車両や駅の看板などには「ことでん」「コトデン」とも表記されていますが、ここでは「琴電」で統一しています。どれも間違いではなさそうなので・・・。

7月31日(土)

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琴電の起点駅・高松築港駅。JR高松駅からは徒歩5分程。

高松築港駅の外観などを撮影したあと、のんびりと窓口で一日乗車券(1200円)を購入していたら、窓口氏に「もう電車が出ますよ。乗りますか? 急いでください」と急かされ、慌てて改札を通り車内へ。停まっていたのは琴電琴平行きの1200形、元京急の700形です。車両の写真を撮る間もなく、すぐに発車。慌しい出発でしたが、これが後に吉と出ることになります。さて飛び乗ったものの、どこまで行こうか。レトロ電車の始発駅は高松築港ですが、まだ発車の二時間前で築港にはレトロ電車の姿はありませんでした。ということは、車両基地のある仏生山に行けば一足早くレトロ電車の姿を見られるかもしれない・・・とりあえず仏生山で降りてみることにしました。

高松築港0830-(琴電・琴平線11)-仏生山0846

車両基地のある仏生山にはいろいろな車両が停まっています。現在の琴平線の主力車両は元京急車の1080形・1200形、さらに元京王車の1100形といったところでしょうか。

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これは1080形で、元京急1000形。
10.7.31 琴平線 仏生山

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私が築港から乗ってきた車両と同型の1200形。こちらは元京急700形。

そんな車両基地内を駅のホームから見渡すと、お目当てのレトロ電車は・・・いました!

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運転に向けて整備中のレトロ電車三連。

ここから見える編成によると、20形の23号を先頭に1000形の120号、5000形の500号が連なっています。外れたのは3000形の300号か。旧型車4両のうちこの300だけが茶色一色で、残り三両はクリームと茶のツートン。つまり今回はツートンカラーのみの編成ということになります。もちろん茶色の300も見たかったけど、編成美を考えるとこの三連がベストかな。それにしても、これはまたずいぶんと撮りにくい位置に停まっていますね。まだ整備中なので仕方ないか・・・と、上の一枚だけ撮り、次の列車まで時間があったのでちょっとトイレへ。すると、かすかに吊りかけモーターの駆動音が聞こえたかと思うと、特徴的なコンプレッサーの音がすぐ近くに迫ってきました。あれ?まさか・・・急いでトイレを飛び出すと、なんとレトロ電車が移動してきて、ホームに横付けされているではありませんか!

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仏生山のホーム横に入ってきたレトロ電車。

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開いた構内踏切から23号の正面撮り。うーんシブい!

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隣のホームに1080形が入ってきました。交換風景っぽくっていいですね。

ラッキーなことにちょうど出庫時間と重なったようです。もし高松築港で一本見送って、次の列車で来ていたらこのシーンは撮れなかったかもしれないので、築港で急かしてくれた窓口氏には感謝ですね。編成写真は撮れないものの、構内踏切からレトロ電車を撮影し放題。こんな贅沢な状況なのに、撮影者は私と中学生くらいの少年がひとりだけでした。ひととおり撮影して車両を眺めていると、ちょうど次の琴平行きが入ってきたので、これに乗ります。

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今度の琴平行きは元京王5000系の1100形。

仏生山0916-(琴平線13)-羽間0954

次はレトロ電車本運転の撮影となるわけですが、問題は撮影地。琴電を訪れるのは三度目の私、過去二回は乗り鉄だったので、本格的に琴電を撮るのは今回が初めて。そんな私が撮影地を知っているはずも無く、とりあえず車内から撮れそうな場所を探すことになります。で、目に留まったのが羽間駅付近。この辺りには四国特有のため池が広がっていて、何となくきれいに撮れそうだったので降りてみました。しかし、どうも画にしにくい。ため池を意識しすぎるあまり、車両が小さくなってしまうのです。ここはスパっとため池アングルを捨て、すぐ近くの踏切から車両主体で撮ることにしました。

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羽間駅の周りにはため池が広がっています。でもちょっと電車が小さい・・・。
10.7.31 琴平線 羽間-榎井

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踏切付近でまずは1080形で試し撮り。ひと月前には京急で同型を
主役に撮っているので、ちょっと不思議な気分。
10.7.31 琴平線 羽間-榎井

うん、これはなかなかいいポイントかも。少し引けばキッチリとした編成写真も撮れる場所ですが、ここはあえて迫力を出すためにタテ位置でローアングルの正面気味に構えることにしました。でも、ちょっと架線柱が気になりますね・・・上写真は300ミリ。200ミリくらいがベストかな? レンズを交換して本命のレトロ電車を待ちます。レトロ電車と言うと、のんびりゆっくり走るイメージがあったのですが、現れたレトロ電車は車体を左右に揺らしながらカッ飛ばしてきました。ファインダー越しに見るその勇姿は迫力満点。慎重に置きピン位置まで引きつけます。 
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高々と前パンをかざした23号を先頭に駆け抜ける、三連の琴電旧型車。

通過後にカメラのプレビューを見てみると、狙い通りの写真が撮れていてホッと一安心。やはり200ミリの方が車両の圧縮度が適度で、空の抜け具合もスッキリしますね。それにしてもホント、旧型とは思えない良い走りをしていたなぁ・・・。
ここからさらにレトロ電車を追って、終点の琴電琴平へと向かいます。

羽間1154-(琴平線21)-琴電琴平1200


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夏休み01・・・瀬戸大橋線「マリンライナー」乗車記 [鉄道旅行記]

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2010.07.30~08.02
夏休み旅行記01
瀬戸大橋線マリンライナー乗車記
  

仕事の都合上、お盆の時期には休みが取れない私。ちょっと早いのですが先週一週間、半ば強制的に夏休みを取らされました。さて今年の夏休みはどこへ行こう・・・まとまった休みがあるのなら、やっぱり遠出がしたい。はじめは北東北にブルトレを撮りに行こうかと思っていたのですが、どうも予報では東北の天気はあまりよろしくないみたい。せっかくの夏休み、暑くても晴天のもとで夏らしい写真が撮りたい。夏らしい写真といえば・・・ハッとそこで一枚の写真が思い浮かびました。それは以前に見かけた、とてもきれいな海の写真。そんな情景が見たくなり、今夏は進路を西へ向けました。きれいな海とはどこなのか・・・それはこの時点で明言せず、行程に沿って順に撮影してきたものを紹介してゆこうと思っています。まあ、今回のタイトルを見れば目的地が四国であることは解っちゃうと思いますが・・・(^^;)。

7月30日(金)
夏休み前最終日。仕事を定時に終え、打ち上げの誘いを断って急いで東京駅へ。指定券を取らずに停まっていた新幹線の自由席に飛び乗ります。乗れた17時半発の「のぞみ57号」は、ラッキーなことに乗り心地の良いN700系でした。まずこの列車で岡山へ向かいます。本当は寝台特急「サンライズ瀬戸」に乗りたかったのですが、さすがに夏休みだけあって一週間ほど前の時点で既に満席。一応当日朝にもキャンセルが出ていないか尋ねてみましたが、やはり空きはありませんでした。

東京1730-(のぞみ57号)-岡山2056

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岡山まではN700「のぞみ」。
もちろんこれは乗車列車ではなく別列車を撮ったもの。
10.7.30 山陽新幹線 岡山

午後9時前に岡山着。この時間ならまだ四国へ渡ることは可能なのですが、やはり瀬戸大橋線は明るいうちに乗りたい。この日はここ岡山で一泊します。さて、着いた新幹線ホームの発車案内を何気なく眺めると、乗ってきた「のぞみ57号」の続行に「こだま769号」の表示があり、編成は短い6両とのアナウンス。6両編成の「こだま」の使用車種は100系です。100系と言えば、先ごろ2012年春までに全車の引退が発表され、それを記念した復刻カラー(青白)車も運転をはじめました。復刻カラー車はまだ一編成なので当たる可能性は低いのですが、いずれにせよ今100系を撮っておいて損はありません。反対ホームへ回って到着を待っていると、やはり現れたのはライトグリーンの現行色。

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岡山に到着した100系の「こだま」。

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キリッとした細目が凛々しい100系のサイドビュー。

夜の100系と言うと、つい90年代のJR東海のCM「シンデレラエクスプレス」「クリスマスエクスプレス」を思い出してしまいます。あのCMの頃が100系の全盛期だったんですね。あれから20年、ついに100系にも引退の時期がきてしまいました。今回は駅撮りのみでしたが、いずれは復刻カラーの走行シーンを撮影してみたいものです。

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隣のホームには、こちらもお久しぶりの500系が入ってきました。

100系・500系を見送ってから改札を出て、予約しているホテルへと向かうのですが、その道すがらに今度は駅前に停まっていたコイツに目が留まってしまいました。

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岡電の低床車両 9200形「MOMO」。
10.7.30 岡山電気軌道 岡山駅前

JR九州の車両デザインで有名なドーンデザインがデザインした岡電(岡山電気軌道)の「MOMO」。一編成のみの存在で、私は初めて実車を見ることが出来ました。ところでこの日の「MOMO」は、「貸切」表示で車内はビール会社のポスターやフラッグが掲げてあります。実はこれ、岡電が企画した「MOMO de ビアガー電」という車内でビールが飲める文字通りオイシイ電車。金曜日だったこの日はちょうど運転日だったのですね。路面電車のビアガーデンとは「呑み鉄」には堪らない企画です。ちょっと乗ってみたいところですが、あいにく事前予約制。岡電には「MOMO」の他にも旧型を改良した「KURO」や東武日光軌道線の復刻色車両が走っていて、なかなか面白い路線ですよね。この日は岡電が走る桃太郎大通りに近いホテルへチェックイン。


7月31日(土)

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岡山駅前にある桃太郎像

明けて31日。さっそく瀬戸大橋線の快速「マリンライナー」に乗るべく岡山駅へ。土曜朝ということでコンコースなどは閑散としていましたが、瀬戸大橋線ホームだけは混雑しており、「マリンライナー」乗車口には列ができていました。やはり夏休みの週末、朝早い列車で四国へ渡りたいと考える方は多いようです。

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「マリンライナー」が入線。こちらは岡山方先頭車は西日本の223系。
10.7.31 山陽本線 岡山

開扉と同時に車内はほぼ満席となりましたが、なんとか窓側の席を確保。「マリンライナー」の特徴である高松方先頭車JR四国5000系を見たいところですが、席を離れる余裕がありません。5000系の写真は高松に着いてからゆっくりと撮ることにしましょう。

岡山0711-(マリンライナー7号)-高松0808

瀬戸大橋線に乗るのは二年ぶり。その頃は単線だった宇野線の早島付近が複線化されていました。岡山~高松の高速バスに対抗するには瀬戸大橋線のスピードアップは欠かせないところですが、どうしても宇野線区間の単線がネックになります。瀬戸大橋線の開業から22年、まだ全線が複線化されたわけではありませんが、この区間だけでも改良されたのは大きな進歩ですね。そんな新たな複線区間を通り、西日本と四国の境界駅・児島を出ると、いよいよ瀬戸大橋へ。鷲羽山トンネルを出て瀬戸大橋へ入る瞬間は何度体験してもワクワクします。

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瀬戸大橋線の車窓。ちょっとトラスが気になりますが、素晴らしい眺望。
10.7.31 本四備讃線 児島-坂出(車中より)

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乗ったのが最後尾の5号車だったので、後方の展望も。
瀬戸大橋通過中ですが、トラスと線路しか解りません・・・。

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カーブにさしかかったとき、チラッと見えた瀬戸大橋。
車内からの瀬戸大橋撮影はこれが限界かな・・・。

瀬戸大橋を渡り終え、四国最初の停車駅・坂出では予讃線・土讃線へ乗り継ぐために半数以上の乗客が降りましたが、私はここでは乗り換えずにそのまま高松へ向かいます。岡山からほぼ一時間で高松着。

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高松に到着した「マリンライナー」。
5000系には「ART SETOUCHI 2010」のマークが掲げられていました。
10.7.31 予讃線 高松

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高松に着いたからには・・・さっそくコレ。やっぱり本場はウマイ!


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外房線・・・113系「白い砂」 真夏のヒヤヒヤ撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2010.08.07
外房線
113系「白い砂」 真夏のヒヤヒヤ撮影記
      
  

今年の夏も多種多様な臨時列車が設定されていますが、なかでも注目なのは外房線の快速「白い砂」。その名の通り房総半島への海水浴客のために設定された列車なのですが、なんと今年の使用車種は幕張のスカ色113系。さらにヘッドマークを付きとくれば、 撮り鉄心をくすぐらないはずがありません。しかもこの列車、ただのマニアックな臨時列車というワケではなく、ちょっと懐かしい列車だったりするのです。
113系の「白い砂」・・・。かつて内房・外房線に海水浴客のための臨時ダイヤがあった頃(房総夏臨ダイヤって、確か時刻表の巻頭ページにありましたよね)、定番として走っていた臨時列車が内房線の「青い海」と外房線の「白い砂」でした(いつ頃まで運転されていたのかは定かではないのですが、私は学生時代に一度165系で運転されていた「青い海」を撮影した覚えがあります)。しかし近年、アクアラインの開通などで房総への海水浴客はクルマ利用が大半となり、鉄道利用者も定期特急「さざなみ」「わかしお」の増発や編成増結で賄い、房総特有だった夏臨ダイヤは設定されなくなりました。当然「青い海」「白い砂」も運転されなくなり、自然消滅した過去の列車として扱われるようになっていたのです。
そんな夏臨の象徴だった113系の快速「白い砂」が、今年外房線に帰ってきました。実は「白い砂」と言う名前の列車自体は昨年にも運転されているのですが、使用車種が485系JTの「ニューなのはな」であったため、余り注目されなかったんですよね・・・。やはり「白い砂」といえばスカ色113系。では今年はなぜ113系になったのか、「ニューなのはな」が別列車に充当されているから? それとも引退間近の113系最後の花道? 詳しい理由は定かではありませんが、いずれにせよリバイバルではない正当な113系夏臨の勇姿を撮りに外房線へと行ってきました。

8月7日(土)
東京0542-(総武快速529F)-千葉06200625-(外房229M)-上総一ノ宮07170722-(2229M)-東浪見0726

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千葉から乗った229Mは、6+4の10連すべてが湘南色編成。
これは乗るよりも撮りたかった・・・。
外房線 上総一ノ宮

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やってきたのはドラミ・・・ではなく、とらみ(東浪見)。
外房線 東浪見

今年の快速「白い砂」は7月中旬から運転(土日祝のみ)されていたのですが、なかなか都合が合わず、ようやく撮影に訪れたのは運転終了の前日。先週までは館山までの運転(外房経由)でしたが、最終週の今週末は勝浦止まりです。本当は江見~太海あたりで撮影してみたかったのですが、海バックでの撮影は叶いませんでした。今回の撮影地は、外房線の定番ともいえる上総一ノ宮~東浪見の直線。現地に着いてみると、すでに大勢の先客が待ち構えていました。さすがに「復活の白い砂」は大人気です。それでも通過の一時間半前に現地入りしたので、なんとか場所を確保できました。さて、はじめにやってきたのは209系。

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着実に増殖している房総の209系
待っている間に現れた普通列車のほとんどが209系でした。
外房線 上総一ノ宮-東浪見

若干窮屈になってしまったので、少し左右と上に余裕を持たせたアングルに調整。続いての上り普通列車246Mは、貴重な113系充当列車。この場所では後追いとなりますが、しっかり記録しておきたい。ところが・・・確かにシャッターを切ったはずなのに、撮影後のプレビューが出てこない。変だと思って再生ボタンを押してみると、「CFカードが異常です。別のカードを使用してください」との警告が・・・ナ、ナニ━━━━((゚Д゚; ))━━━━!? 実は今週、私は夏休みを取っていて、ちょっと遠征に出ていました(いずれ紹介しようと思っています)。その撮影でいつものCFカードを目一杯使っちゃったんですよね。一応パソコンに画像はコピーしたものの、ディスクに焼いてちゃんと保存するまではカードを初期化するのが怖い(ズボラなもので、まだディスクに焼いていないのです)。そこで、依然使っていたCFカードがカメラバックの奥にあったのを思い出し、それをカメラに装填。試し撮りすることも無く現地まで来てしまいました。いつものCFカードは混同すると困るので、置いてきてしまい、今私が持っているCFカードはこれ一枚・・・。駅などの記録写真用にコンデジはありますが(湘南色などはコンデジで撮っています)、せっかくの「白い砂」。しかも早起きして外房線まで来ているのだから、一眼でしっかり撮りたい。しばらく使っていなかったとはいえ、一年前くらい前には普通に使っていたCFカード。209系だって撮れたのだから、何とかならんのか・・・と、祈る気持ちで一旦取り出してから、もう一度装填。すると・・・お、復活! 先程の113系は記録されていませんでしたが、その前の209系(上写真)は無事。シャッターも普通に切れます。ああ、よかった・・・と思った次の瞬間、試し打ち中にまたも件のエラーメッセージ。う~ん、やっぱりダメか?でも、電源を入れなおすと復活・・・。かなり際どい状態だけど、だましだまし使うっきゃないか・・・。そんな状況の中、何本かの列車が通り過ぎてゆきました。

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255系の「わかしお」。総武本線の「しおさい」にも使われている同形式ですが、
やはり内房・外房で運転されている方がしっくりきます。

上の255系は撮れました。でも、次の後追いで狙った257系はダメ。さらにそのあとの209系は撮れましたが、「白い砂」直前の257系はまたしてもアウト・・・。成功率は半々くらいですが、「白い砂」がどちらに当たるのか気が気ではありません。しかもエラーはいつ起こるのかわからない。あとは運を天に任せるだけ・・・。やがて順光の好条件の下、白いヘッドマークを掲げた113系が現れました。結果は・・・

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晴天の下、快走する復活の113系「白い砂」!

撮れてた~ ヽ(´▽`)ノ !! ホッと一安心。いや~それにしても、心臓に悪い撮影でした・・・。これからは撮影に出る前に試し撮りして確認することと、どんな状態でも予備のCFカードは入れておくべきですね・・・。教訓になりました。本当はこの後にやってくる113系の普通列車までここで撮る予定だったのですが、なんだかCFカードの一件で脱力してしまい、撮らずにこのポイントからは撤収することにしたのでした。

東浪見0948-(外房241M)-勝浦1013

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時間に余裕が出来たので、「白い砂」を追って勝浦まで行ってみました。
電留線に停車中の「白い砂」。
外房線 勝浦

勝浦1019-(外房258M)-蘇我1140



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