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秩父鉄道・・・「ELみつみね」号 撮影記 [鉄道写真撮影記]

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2011.10.29
秩父鉄道
「ELみつみね」号 撮影
  

最近はなぜか週末になると天気が崩れることが多く、しばらく非鉄が続いていました。そろそろ鉄分を補給したい、列車に乗ってどこかへ行きたいな・・・などと考えていた先週末の土曜日は、久々の秋晴れ。待っていましたとばかりにカメラを引っさげて、列車へと飛び乗りました。
今回の目的地は関東近郊。比較的、乗り継ぐ列車の運転本数が多いので、時刻表などを調べずに自宅最寄り駅から適当に目的地を目指したところ、ツイているのか、いないのか、乗る列車がどれもタイミングよく接続し、トントン拍子に目的の路線まで来てしまいました。おかげで乗ってきた列車の写真を撮る余裕も無く、ようやく落ち着いて最初にシャッターを切ったのはこのカット。

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最後部から眺めた車窓風景は、長閑な風景を走る電化された単線。
乗っているこの電車のサウンドはちょっと懐かしい響きを奏でています。

さて問題。私が乗っているこの路線はどこでしょう・・・って、このブログの場合、既にタイトルに答えが出ているのでクイズになりませんね。そう、私が乗っているのは、埼玉の羽生から熊谷、秩父を経て三峰口までを結ぶ「秩父鉄道」。東京から二時間弱の所要時間で、朝起きて晴天を確認してから出ても、午前中には着くことができる手軽なローカル線です。しかもここには旧・国鉄の101系(現・秩父鉄道1000系)が今でも現役で走っていて、国鉄型好きには堪りません。個人的にはその101系・・・もとい、1000系狙いで訪れた09年の秋以来、二年ぶりの訪問となります。

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懐かしい響きを奏でていたのはこの電車。
寄居から接続した電車は運よく旧・国鉄101系の1000系でした。
秩父鉄道 野上

西国分寺0802-(武蔵野713E)-北朝霞0821...朝霞台0827-(東上線急行1009)-小川町0923~0924-(東上線Y997)-寄居0940~0942-(秩父1515)-野上0955

都心から秩父鉄道へのアクセスを大雑把に分けると、1.東武伊勢崎線で羽生 2.JR高崎線(上越新幹線)で熊谷 3.東武東上線で寄居 4.西武秩父線で秩父(御花畑接続)の4通り。今回の目的地は寄居から秩父の間を予定していたので、行きを東上線、帰りを西武線とルートを変えて楽しむつもりです。しかし前述したように、接続が良すぎて東上線の写真は撮れず。しかも寄居では慌てて乗り換えたので「Suica」のまま秩父鉄道線内へ入ってしまうという「乗り鉄」としてあるまじき事をしてしまい、下車駅ではちょっと面倒なことになってしまいました。秩父線ではIC乗車券「Suica・PASMO」の範囲外なので、乗車の際には注意が必要です。(´o` *)″ヽ(○`ε´○) オマエガイウナ でも、一旦改札を出て切符を買いなおしていたら次の列車は30分後だったので、大目に見てください(^^;) ・・・そんなこんなで、寄居から秩父鉄道へと入り、野上で下車。歩いて10分ほどで目的の撮影地に着きました。

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素朴な小駅、秩父鉄道・野上駅。下車したのは私ひとりでした。
秩父鉄道 野上

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線路脇の民家にはたわわに実をつけた柿の木が。
列車とうまく絡ませたいところですが、どうもこういう画作りは下手で・・・。
傍らを行くのは、元・都営三田線6000系の現・5000系。
秩父鉄道 野上付近

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撮影地に着いて最初に来たのは、スカイブルーの1000系!
JR東日本では101系はおろか、103系、201系も引退してしまったので、
関東で一色塗りの国電はもうここでしか見ることができません。
秩父鉄道 樋口-野上(後追い)

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続いて、旧・秩父鉄道カラーの1000系。
国鉄色ではありませんが、この色も1000系によく似合います。
前に訪れたときは見られなかったこの編成が撮れたのは嬉しい!
秩父鉄道 樋口-野上

リバイバルカラーの1000系が二本も撮れるとはラッキーです。先ほどから苦も無く乗ったり撮ったりしているように見える1000系ですが、最近では東急からの譲渡車両(後出)などに置き換えられて、徐々に活躍の場を狭めつつあります。二年前には走っていた、カナリアやウグイスのリバイバルカラー車も既に引退してしまいました(一時オレンジも引退しましたが、その後に別編成で復活)。まあ車齢や老朽化を考えると、101系がいまだに現役バリバリなのは奇跡的ともいえるのですが。
そんな1000系が今回の目的・・・ではありません。秩父鉄道といえばもうひとつ、やはり忘れてならないのがC58 363が牽引するSL列車「パレオエクスプレス」の存在。週末や観光シーズンを中心に運転されている「パレオエクスプレス」。しかし今秋はC58が検査に入る関係で、SL列車は運休。その変わりに普段はSLの補機や貨物列車を牽引しているEL、つまり電気機関車(デキ)が臨時で客車列車を牽引することになったのです。今回のターゲットはそのデキが牽引する「ELみつみね」号。本来のSLでは足が向かないのに、代役のELだと目の色が変わるなんて、我ながらひねくれていますよね・・・(^^;)

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沿線に石灰石の採石場を有する秩父鉄道では、
貨物列車も頻繁に運転されています。
今回の待機中にも貨物列車がやってきました。
先頭に立つのは一灯ライトのデキ100(102)。

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思いっきり逆光ですが、こちらは二灯ライトのデキ300(302)
秩父鉄道の貨物列車は走る向きに関わらず、
上り方(羽生側)のみのパンタを上げるようです。
秩父鉄道 野上-樋口

ところでこの撮影地、着いたときはサイドまで日がまわる完全順光だったのですが、徐々に正面から左方向へと日の向きが変わってきました。地図を見ながら撮影地を決める際に、ここならば「ELみつみね」を順光で撮れると踏んでいたのですが、考えが甘かったようです。上のデキ貨物の頃からサイドへの光が弱くなり、お目当ての「ELみつみね」は・・・

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イベント列車仕様の茶色いデキ505が牽引する「ELみつみね」号。
小振りながらも前面にデッキを有する、精悍なスタイルのデキが
両パンを上げて客車を牽く様はシビレるものがあります!
秩父鉄道 樋口-野上

やはり、サイドが潰れてしまった・・・(´・ω・`)。せっかく晴天に恵まれても、その好条件をを生かせないようじゃ意味が無い。これだったら編成写真ではなく、アウトカーブから望遠で正面気味に狙った方が良かったか・・・とは言え、途中で日が当たらないと解ってもすぐに撮影地を変更できないのが「徒歩鉄」の辛いところなんだけど。おっと、ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、客車の先頭に立ったデキの姿は文句ナシにカッコよかった。同じ中小私鉄のデキでも、以前に紹介した上信電鉄の凸形デキとは、また違った魅力がこの秩父のデキにはありますね。写真のデキには不満が残ったけれど、デキの力強い走りが見られたのには満足でした  (殴===◯)゜O゜)
午前中の往路撮影を終え、時刻はちょうどお昼時。野上駅近辺には目ぼしい飲食店類が無かったので、とりあえず秩父鉄道に乗って、秩父へと出てみることにしました。

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地元のJKと電車を待っていると、
ホームに入ってきたのは元・東急8090系の現・7500系。
昨年に導入された、秩父鉄道では最新の車両です。
秩父鉄道 野上

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上長瀞~親鼻で渡る荒川橋梁は、車窓のハイライト。
天気が良くて気持ちいい!
木々の紅葉にはまだちょっと早いかな。。。
秩父鉄道 上長瀞-親鼻(車窓から)

ところで、秩父の名物ってなんだっけ・・・? などと考えているうちに乗っていた列車は秩父に到着。すると、なんと反対のホームには先行していた「ELみつみね」の姿があるではありませんか! 「ELみつみね」のダイヤは本来はSLが走るスジなのでゆったり目に引いてあり、途中駅で続行の普通列車に抜かれるのは知っていました。しかし野上でその続行には間に合わずに乗れなかったので、追いつくとは思っていなかったのです。しかしよく見ると、このSLスジは長瀞と秩父で二回も後続に先を譲ることになっており、私の乗った普通列車は秩父で追いついたのでした。普通列車に二回も抜かれるなんて、ずいぶん鈍足だなぁ・・・と思われるかもしれませんが、本来は観光目的のSL列車ですから、少しでも長く乗車できる粋な計らいと考えるべきなのでしょう。とにかく、ここからは私の乗っている普通列車が先行するので、もう一度「ELみつみね」を撮影できるチャンスが巡ってきたということになります。秩父で下車の予定を変更して先へ進むことにしました。ただし先行しているとはいえ、その差はわずか数分。そんな状況で撮影地など見つかるのか? 実は私には一箇所だけ駅近くで撮れる撮影地に心当たりがありました。そこは二年前に訪れた、浦山口のキャンプ場。あそこなら駅から5分もかからない・・・。

野上1149-(1521)-浦山口1222

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浦山口駅のすぐ脇には立派な鉄橋が架かります。
走ってゆくのは私が野上から乗ってきた7500系。
秩父鉄道 浦山口付近(後追い)

駅前の急な階段(タイトル写真)を転がるように下り、鉄橋下のキャンプ場へ。何とか「ELみつみね」の通過前に辿り着けました。ここは編成写真どころか機関車と客車一両程度しか入らない撮影ポイントですが、山あいに架かる高い鉄橋を情景写真的に撮る事ができます。荒い息を落ち着かせつつカメラを構えると、程なくして茶色い機関車がゆっくりと鉄橋上に姿を現しました。

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川面に姿を映し、鉄橋を渡る「ELみつみね」号。
まるで鉄道模型のような情景です。
秩父鉄道 浦山口-武州中川

急遽、慌てて見繕ったにしては、なかなかイイ感じに撮れたのではないでしょうか。青空に茶色いデキがきれいに抜けてくれました
列車が通り過ぎると、シーズンオフで人気のないキャンプ場には静寂が戻り、ようやくここでホッと一息。河原に腰掛け、i-Phoneでお気に入りの音楽を聴きながら、しばしの休憩です。お弁当を持ってくればよかったな・・・。

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せっかく浦山口まで来たので、少し撮影を続けていると、
次にやってきたのは先ほどの1000系 旧・秩父色!
これはラッキー (^o^)

結局、浦山口に行ったことで秩父でのお昼ゴハンは断念。駅へ戻ると、キャンプ場とは反対方向にコンビニを発見したので、そこでオニギリとお茶を買い、今度は上り列車へと乗り込みます。

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浦山口から乗った電車は、元・東急8500系の現・7000系。
車内には東急時代に受賞したローレル賞(1976年)プレートが
そのまま残されていました。
秩父鉄道 上長瀞(下)

浦山口1307-(1536)-上長瀞1339

三峰口から折り返してくる「ELみつみね」の上り撮影地に選んだのは、先ほど列車で通った際に車窓から眺めた、荒川橋梁。言わずと知れた秩父鉄道屈指の有名撮影地です。メジャーポイントなだけに撮り尽くされた感はありますが、ここは午後の光線状態が良く、キャパも広いので撮りやすい。はじめから復路はここで引き画を撮ろうと考えていたので、往路を線路際からの寄り画を選んだのです。結果的に往路では引きの画も撮ることができたのですが・・・。

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立派なガーダー橋の荒川橋梁。
まずはシンメトリーっぽく、秩父色の1000系を。
背景に露出を合わせると、白い車体は飛び気味になってしまうのが難点。
秩父鉄道 親鼻-上長瀞

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川沿いの木々は紅葉のピークには早いものの、
少しだけ色づいていました。鉄橋を渡るのは、7500系。

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長瀞と言えば、荒川のライン下り。
舟が鉄橋の下をすり抜けて行くのですが、
なかなか列車とのタイミングは合いません・・・。

河原で少しずつ場所を変えながらアングルを模索。雄大で立派な鉄橋なので、つい鉄橋をメインにして撮りたくなってしまうところですが、1000系のような撮り方じゃちょっと面白味がありません。せっかく木々が色づき始めていたので、「ELみつみね」は紅葉と澄んだ荒川の流れを大きく入れたアングルで狙ってみることにしました。

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傾きかけた午後の陽が、
鉄橋を渡る客車列車を美しく照らしてくれました。
今秋の荒川にSLの姿はないけれど、
小さな電気機関車が立派に代役を務めています。
(WB曇天モード)

まだ紅葉の色づきが浅かったので、ホワイトバランスを曇天モードにして少し赤みを強調しています(ちなみに7500系の写真が晴天モード)。ちょっと引きすぎて列車が小さいかな・・・とも思いましたが、ウマい具合に列車がテカってくれたおかげで、風景のなかでもじゅうぶんに存在を主張してくれました。この時期の荒川橋梁、上りSLスジは本当にいい光が当たります。これから紅葉真っ盛りを迎えるのに今年はSLの運転がないとは、SLファンにとっては本当に残念なことでしょう。ちなみに私は決してSLを毛嫌いしているワケではなく、以前にはここで「パレオエクスプレス」の撮影にもトライしています。

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紅葉真っ盛りの荒川橋梁を行く
C58 363牽引の正調「パレオエクスプレス」。
今から五年ほど前の撮影です。
06.12.3 秩父鉄道 親鼻-上長瀞

このときはファンの数がものすごく多くて、いいアングルが確保できず、上の枝がクリアできませんでした。来年こそは代走ではなく、もう一度紅葉バックのSL「パレオエクスプレス」を狙いに、荒川橋梁を訪れてみたいところです。

これで「ELみつみね」号の撮影は終了。撤収して上長瀞駅から列車に乗ろうとすると、見えてきた電車は・・・

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上長瀞に入ってきたオレンジカラーの1000系。
やはり101系はこの色がいちばん似合います!
秩父鉄道 上長瀞

なんと、オレンジ色の1000系。これが来るのが解っていたら、もう少し荒川での撮影を続けていたのになぁ・・・いい光が当たっていただけに残念。なんて悔やんでいても仕方ないので、ここは気持ちを切り替えて、懐かしいオレンジ101系の「乗り鉄」を楽しむことにしましょう。

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秩父鉄道1000系の室内はほぼ101系当時のまま。
薄緑色の化粧板やブルーモケットのロングシートが懐かしい。
車内には秋の柔らかい西日が差し込みます。

上長瀞1524-(1535)-御花畑1545

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西武秩父駅との連絡駅・御花畑で下車。
次に訪れるときにも、まだ1000系が走り続けていますように・・・。
秩父鉄道 御花畑

御花畑で1000系に別れを告げ、西武秩父駅へ。御花畑から西武秩父までは商店街を抜け、徒歩で5分ほど。ここから西武秩父線に乗って秩父を後にします。ちょっと紅葉には早かったけど、一日いいお天気で「撮り鉄」を満喫できた、秩父鉄道へのショートトリップとなりました。

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最近よく聞くアニメによる町おこし。
ここ秩父もアニメのロケーションに使われたらしく、
あちこちでポスターやグッズ類を見かけました。
そういえば、最近ウチの近くの駅でも
「とあるアニメ」のポスターをよく見ます (^^;)

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西武秩父線の車両はクロスシート装備の4000系。
クロスシート車だと、車内でビールを飲んでも
後ろめたさが無いのがいいですね・・・(笑)
西武秩父線 西武秩父

御花畑…西武秩父1600-(西武秩父線5044)-飯能1648~1649-(池袋線2170)-所沢1713~1717-(国分寺線5776)-国分寺1734

 

PS...コメント欄にもありますが、私が訪れた三日後の11月1日、最初の撮影地(樋口~野上)近くの踏切で秩父鉄道の普通列車とダンプが衝突する事故が起きてしまいました。幸い、乗客・乗員、さらにダンプの運転手ともに無事。数人の軽傷者を出したのみで済みましたが、事故に遭遇して大破した当該車両は、私が柿の木アングルで撮った5000系(元・三田線6000系)の5004Fだったようです。まさか撮影した電車が三日後、あんな姿になってしまうとは・・・なんとも言えない、悲しい気分です。(;_;)



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