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秋の北東北01・・・秋田新幹線「こまち」 撮影記 [鉄道旅行記]

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2011.11.03~05
秋の北東北01
紅葉の・・・
秋田新幹線「こまち」 撮影
  

唐突ですが、6日の日曜日は仕事でした。先週、仕事の都合で急遽打診された休日出勤。決して強制的ではないので、日曜日は井の頭線3000系の「さよなら運転」なども撮りたいしなぁ・・・などと渋っていたところ、そのぶんの代休を前倒しで4日の金曜日に取ってもいいとの事。ご存知、3日は「文化の日」で祝日ですから、4日が休みになれば木・金・土の三連休になります。今年の11月は日のめぐりあわせが悪く、23日の「勤労感謝の日」も水曜日で連休にはなりません。ここで連休がもらえるのならば決して悪くないハナシか・・・と、素直に(?)交渉成立。 休みでも飛び石だと一日ぼーっとして終わっちゃいがちですが、連休とあらば途端に旅心が疼きます。この降って湧いたような連休を生かして、秋の鉄道旅行へと出かけることにしました。

11月3日(木)
今旅は久しぶりに秋田新幹線「こまち」で北東北へ向かいます。この時期に「撮り鉄」するのなら、やはり紅葉は外せません。前週に訪れた秩父ではまだ色づき始め程度でしたが、きっと東北地方は今がちょうど見頃のはず。三日間の天気は快晴とはいかないまでも、概ね晴れるようなので、きれいな紅葉風景を期待してしまいます。

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東京駅で並んだN700系「のぞみ」とE3系「こまち」。
今回乗るのは、右の秋田新幹線「こまち」です。
11.11.3 東北新幹線 東京

東北のローカル線には、北上線や陸羽東線、米坂線など紅葉の名所が多々ありますが、今回私が撮影路線として選んだのは、なんと今乗っている秋田新幹線。紅葉風景を撮りに行くのにローカル線ではなく新幹線? と思われるかもしれませんが、秋田新幹線は盛岡で東北新幹線と分岐すると、田沢湖線という単線のローカル線へと入ってゆきます。この田沢湖線は岩手・秋田県境の山深いところを走る、ちょっとした紅葉の名所路線。山あいのローカル線を走る新幹線と紅葉とは、なかなか面白い画になりそうです。

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「こまち」は盛岡で東北新幹線から分岐し、田沢湖線へ。
ここからは高架を降りて地平の単線区間となります。
11.11.3 田沢湖線 盛岡付近(車窓から)

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車窓に広がるのは、美しい錦秋の風景!
11.11.3 田沢湖線 小岩井-雫石(車窓から)

盛岡から田沢湖線に入った「こまち」。車窓には、きれいに紅葉した木々が流れてゆきます。今年の紅葉は色づきが例年よりも悪いと言われていたので心配したのですが、これはまさに期待通りの光景です。ところが、目的地である田沢湖へ近づくにつれて思わぬ展開に・・・。

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列車は県境の仙岩峠を越えてゆきます。
あ、あれ? なんだか寂しい画になってきたぞ・・・(´・ω・`;)
11.11.3 田沢湖線 赤渕-田沢湖(車窓から)

ええ~!?まさかの落葉? 今年は秋になっても暖かい日が続いていたので、まだ大丈夫だと思っていたのに・・・。それでもここまで来たからには、引き返すわけに行きません。車窓から見たかぎりでは、落葉してしまったところもあるけれど、まだまだきれいな紅葉も見られました。きっと撮影地は大丈夫さ・・・などと、根拠の無い自信と大きな不安を抱えて、予定通り田沢湖で「こまち」を下車。

東京0656-(こまち13号)-田沢湖0956

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東京からちょうど三時間。初めて降りた田沢湖線・田沢湖駅。
田沢湖や乳頭温泉郷など、観光地への下車駅です。
11.11.3 田沢湖線 田沢湖

さて、ここ田沢湖駅から赤渕方向にある仙岩峠の撮影地を目指すわけですが、事前に調べた「撮影地ガイド」によると、撮影ポイントの入り口となる峠の林道まで駅から徒歩で一時間以上(!)。さらにその林道を奥へと入っていかねばなりません。徒歩で到達するのはちょっとムリがあります。ならばと、いつものようにレンタサイクルを探してみたところ、駅近くには見当たらず。観光地である田沢湖の湖畔にはあるものの、わざわざ駅からバスで15分の田沢湖畔で自転車を借り、再び駅を通って撮影地へと向かうのは、さすがに効率が悪すぎて阿呆らしい。ここはムリをせず、今回はレンタカーを借りることにしました。徒歩で一時間と書かれていた林道の入り口まで、クルマはわずか15分で到着。う~ん、当たり前だけどクルマは便利で早いなぁ・・・。まずはその林道の入り口から少し入った場所で、最初の一カット目。

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仙岩峠の山深い渓谷沿いを走る「こまち」を俯瞰撮影。
日の当たらないポイントですが、白い車体のE3系は目立ちます。
11.11.3 田沢湖線 田沢湖-赤渕

本命の撮影地ではありませんが、時間的にちょうど「こまち」が来る時間だったので狙ってみました。ここは山影で日は当たらないものの、田沢湖線らしい山深い雰囲気を俯瞰から撮れるなかなかいいポイントです。林道の入り口というと登山口をイメージしがちですが、ここでは逆に国道で一気に山の中腹まで上がり、そこから林道を下って渓谷へ降りてゆく形になります。林道は普通乗用車では通れないほど急斜面の砂利道なので、クルマは国道沿いの駐車帯に止め、ここからはカメラバックを背負って歩くことに。結局レンタカーを借りても、傍らにクルマを止めて撮るようなスタイルではなく、いつもの徒歩鉄と変わりません・・・(^^;)。
運転本数はだいたい一時間に一本程度の「こまち」ですが、この日は祝日なので臨時も多く、次の列車は40分後。それまでに目指す撮影地に到達したいところです。しかし、ひたすら渓谷沿いの林道を突き進むも、なかなかお目当ての鉄橋が見えてきません。やがて、歩く先に白い車体が見えてきてしまいました。

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大自然に包まれた細い林道の先を、「こまち」が横切ってゆきます。
11.11.3 田沢湖線 赤渕-田沢湖

普段から徒歩鉄なだけに足には自信があったのですが、間に合いませんでした。でも、二~三時間に一本程度のローカル線ではなく、本数の多い「こまち」なら一本くらい撮り逃してもそれほど落胆しません。とっさに撮った上の写真も、案外悪くなかったし。それよりも気になるのは紅葉。やはり思ったよりもかなり落葉が進んでいます。そしてショックだったのがこの光景・・・。

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鉄橋の背景は、ものの見事に落葉して枯れ木に・・・。
もはや秋というより冬の景色です。。。orz
11.11.3 田沢湖線 田沢湖-赤渕

実はこのガーダー橋を下から見上げるアングルこそ、私がいちばん目指していた撮影地でした。本来なら鉄橋を行く「こまち」の背景には色とりどりに紅葉した山々が入る、美しい画になるはずだったのに・・・。作例に見た写真はほとんど11月上旬に撮られたもので、本来なら今がちょうど紅葉の見頃となるはず。しかし近年は猛暑や大寒波などの異常気象で、四季の光景も例年通りとは行かなくなってきているようですね。。。それにしても、東京から列車で三時間。クルマを借りて山へ入り、さらに林道を歩くこと50分。その結果がコレとはあまりにも切なすぎる・・・ ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!

落胆と歩き疲れで、深いため息。それでも、まもなく次の列車は着てしまいます。本命ポイントだったとはいえ、さすがにここで撮る気にはなれず、林道をさらに進んで撮影地を探すことに。この先にいいポイントがあるとは思えないのですが、ひょっとしたら・・・との淡い期待が捨てられず、こうなると気が済むまで進まずにはいられないのです。

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落葉してしまった初冬の仙岩峠を「こまち」が駆け抜けます。
11.11.3 田沢湖線 赤渕-田沢湖

結局、足の長い立派な橋脚が印象的だったポイントで撮影。ここももう少し紅葉が持ってくれたら、素晴らしい画になったことでしょう。さすがに列車を一本撮ったことで落ち着き・・・というか、諦めがつき、これ以上先へ進むことはしませんでした。重い足取りで来た道を引き返します。

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帰り道で、もう一本「こまち」が撮れました。
寂しい状態の山を切り、川のせせらぎを大きく入れたアングルで。
うーん、前回の秩父でも似たようなアングルで撮ったよなぁ・・・(^^;)。
11.11.3 田沢湖線 田沢湖-赤渕

戻る途中、枝分かれしていたもう一方の林道へも行ってみることにしました。今までとは逆方向へ進むこの道は、先ほどの場所ほど山が深く無く、適度に日も当たるので、若干紅葉が保たれているようです。ただし、このあたりは川の護岸が整備されているので、渓谷美があまり感じられないのが難点。でも、もうそんな贅沢は言っていられません。色づいたカエデを手前に配し、紅葉した山を背景に「こまち」を狙います。

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秋色に染まったカエデを横目に、鉄橋を渡る「こまち」。
11.11.3 田沢湖線 赤渕-田沢湖

ようやく秋の田沢湖線らしい一枚が撮れたかな。かろうじてカエデ一本でも紅葉が残っていて助かりました。当初の予定とは大きく異なってしまったけれど、何とか紅葉と「こまち」のコラボを撮ることができたので、まあ良しとしますか・・・。林道を抜けてクルマへと戻ります。

これでいちおう目的は達成したのですが、駅から撮影地までの往復だけにレンタカーを借りたのではもったいない。この後はさらに紅葉を求めて、角館から出ている秋田内陸縦貫鉄道に転戦しようかとも考えたのですが、今から行っても本数の少ない内陸線はちょうどいい頃合の列車がありませんでした。そこで、もうここからは非鉄を決め込み、かねてから一度行ってみたいと思っていた「乳頭温泉郷」へと行ってみることに。乳頭温泉郷は十和田八幡平国立公園内・乳頭山の山麓に点在する温泉郷。最寄駅の田沢湖からバスで一時間も走らなくてはならないところにある「秘湯」です。今回はクルマという足があるので、その乳頭温泉郷の中でも最奥の「黒湯温泉」を目指してみます。

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乳頭温泉郷の黒湯温泉。
発見は1674年(延宝2年)頃とされる歴史ある温泉です。
敷地内に源泉が湧き出る河原があり、湯量の豊富さは乳頭温泉郷随一。
湯畑から湧き上がる硫黄臭がたまりません。

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お風呂は混浴と男女別があります・・・。
こういう場合、皆さんはどちらを選びますか?
私は・・・("▽"*)テヘ

黒湯温泉、いいお湯です。その名とは裏腹に乳白色のお湯にじっくり浸かっていると、心身ともに疲れが癒されます。この日は思い描いていたような写真を撮ることはできなかったけど、まあこんなこともあるさ・・・と、すっかり気を取り直すことができました。これも温泉の効能かな?

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温泉で長居してしまい、気付けばもう夕方。
秋の夕日が田沢湖を美しく照らしていました。

  

 

・・・続きます。